骨粗鬆症
骨の老化、関節の老化、筋肉の老化により歩行障害や転倒リスクが増大した状態をロコモティブシンドロームといいます。ロコモティブシンドロームが進行すると日常生活に支障が出たり寝たきりになったりします。その一部である骨粗しょう症は脆弱性骨折をきたし、生命予後に影響を及ぼします。そのため、その早期発見・早期治療を行うことが高齢者の寿命延長に寄与すると考えられます。また、関節リウマチや膠原病でステロイドを長期内服していると続発性骨粗しょう症をきたすので注意が必要です
早期発見の手段としては骨密度測定が柱となります。骨密度の測定法としてはDXA (dual-energy X-ray absorptiometry)法が最も用いられております。測定部位としては、腰椎もしくは大腿骨近位部を測定することが多いです。骨粗しょう症の診断は、若年成人の骨塩量の平均値との比較によって行います。
<参考> 原発性骨粗しょう症の診断基準
Ⅰ.脆弱性骨折あり
1.椎体骨折または大腿骨骨折近位部骨折あり
2.その他の脆弱性骨折あり、骨密度がYAM80%未満
Ⅱ. 脆弱性骨折なし
骨密度がYAMの70%以下または-2.5SD以下
当院では腰椎・大腿骨の骨密度をDXAによる検査で受けることができます
どうぞお気軽にご相談ください
DXA(HOLOGIC製)
骨粗しょう症で重要な腰椎と大腿骨近位部の骨塩量が測定できます